読書状態: | 読み終わった | 期限日: | |
カテゴリ: | 写真集 | 購入費: | 3024 円 |
テーマ: | 生物 | 入手日: | - |
タグ: | 絶滅危惧種, 法, アメリカ, オオカミ, | 読了日: | 2014/11/29 |
公開度: | 公開 | 評価: | |
■ 蔵書メモ
ソートゥース群と呼ばれるオオカミの群れを近場から何年もかけて観察することで, オオカミたちの生き生きとした姿を写真にすることに成功している。図版が多く, 解説は少ない。アメリカの絶滅危惧種法によって1970年代にリスト入りしたオオカミだが, 2003年にはリストから外されることになり, 再度市民, 猟師, 牧畜業家たちの憎悪の対象となっていく様を写す。巻末では, これまでのオオカミを管理する方向からオオカミと人間を交えた関わりの方法を管理していくことを提案している。
オオカミの俗説についても異議を唱えており, 特にオオカミが残虐で, 人を襲い, 家畜をダメにする動物であることには積極的に議論を仕掛けている。が, オオカミが生態系を変えることに異論がないわけではない。むしろ, ワピチやコヨーテの行動圏を変えたことを明かしてもいる。
オオカミの生態系については詳しく記さないが, オオカミの社会的な行動についてはいくらか詳しく書かれており, 特にオメガと呼ばれる群れの最下位を占めるオオカミが, 群れの中で「遊び」を提案する地位を占めており, このことで群れのバランスが取られることは興味深い。
目次
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