読書状態: | 読み終わった | 期限日: | |
カテゴリ: | 人類学 | 購入費: | 4200 円 |
テーマ: | 福祉 | 入手日: | - |
タグ: | 博論,社会教育,授業ネタ, | 読了日: | 2013/09/22 |
公開度: | 公開 | 評価: | |
■ 蔵書メモ
理論研究と現地調査をバランスよくまとめた博士論文の書籍化。現地調査の内容を論文内に取り込む手法が参考になる。調査内容は、[フィールドノートより]、[インタビューノートからのまとめ]、[ラジオ録音]、[ボイスメモより]といった分類で年月日を付けて採録されている。
内容的には、第5章の「囲い込み」の歴史的解釈が面白かった。フランス革命の余波が及んだスウェーデン=フィンランドでは、帯状農地の末端に並んだ家々を、農地を正方形に再配分することで分散させ、村落での人口集中を回避することで反乱の危険を減少させた、という(131頁)。結果、フィンランドの高齢者は、散居型のマイホーム暮らしを老いの進行とともに諦め、町の中心部の高層住宅へ越して来るという。
高橋さんのもとではくろんの書き方を学びたい。
目次
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