読書状態: | 読み終わった | 期限日: | |
カテゴリ: | エッセイ | 購入費: | 1620 円 |
テーマ: | 書くこと | 入手日: | - |
タグ: | 読了日: | 2014/10/04 | |
公開度: | 公開 | 評価: | |
■ 蔵書メモ
Twitterか何かで知って軽い気持ちで買って、軽く手に取って、面白くてやめられなくなった本。最相葉月さんの本を読んだのはこれが初めてだが、学ぶところが多かった。自分より若い人なのに、まじめな人だな、とも。前半はそれほどでもなかったが、後半が面白い。以下、引き込まれた部分を。
・野間和嘉さんへのインタビュー:「ビジネス・ムスリム」(仕事上の必要のためにイスラム教徒になる人)という言葉。野間さんも聖地メッカの写真を撮るために、イスラム教徒になった。20年後には、世界人口の1/3はイスラム教徒になる。現在でも1/5とか。
・星新一の評伝を書くにあたって:星新一夫人に信頼されて伊豆の別荘の遺品整理をした。段ボールで約百箱、9412行のエクセルファイル付。並行して新一の祖父の代からの年表作りも。年表大事。
・「読むこと」の章の中の、『サンダカン八番商館』のインフォーマント・サキさんの話。「越山会の女王」の話、清水潔さんの『桶川ストーカー殺人-遺言』の中に、取材のノウハウが惜しみなく公開されているという話。また、被害者やその友人たちが日時や場所とともに正確なメモを残していたこと。自分の身を守るためには、相談、録音、記録が大事。
最相さんのこの本から、さらに次の読書に誘われる。そして、インタビューや資料集めをして文章を書くという、よく似た仕事(研究とか論文いう名前は付いているが)をしている身として、非常に刺激を受けた。また今日も、自分のダメさ加減を再認識させられた訳である。
目次
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