読書状態: | 読み終わった | 期限日: | |
カテゴリ: | 財政 | 購入費: | 1575 円 |
テーマ: | 公共施設 | 入手日: | 2013/09/25 |
タグ: | 授業ネタ,同時代史, | 読了日: | 2013/10/17 |
公開度: | 公開 | 評価: | |
■ 蔵書メモ
同時代史を国土開発の観点から面白く読める本。田中角栄の足跡もさることながら、財政投融資、日本列島改造論の真の著書(である官僚たち)、土光臨調、プラザ合意等が平易に説明されている。残念なのは、巻末に主な参考文献のリストはあるものの、本文に細かい注が付く訳ではないので、真偽のほどが確認出来ない点である(例えば、エージェンシィのことなど)。
著書は、規制撤廃、省庁間の縦割り解消を主張しており、「補助金を受けて作られた施設は、20年間勝手に変更・処分できない」という規制の撤廃を求めている。施設の用途替え(コンバージョン)が必要との観点からだ。以下、過激な記述を転載しよう。
「87年から99年にかけて、日本全国の文化会館の数は、782から1751へ、図書館の数は1801から2593へ、美術館は379から987へと増えました。博物館(類似施設を含む)にいたっては、2311から5109まで増えています。ちなみに、「文化会館」の名のつく施設は、文部省(現・文部科学省)が建設時に補助金をだした施設です。この他にも、農水省の場合は「ふるさと会館」、厚生省(現・厚生労働省)ですと「福祉会館」の名前がつきます。どの省庁の助成で建設されたのかがすぐわかる仕組みになっています。省庁ごとの縦割りで、地方に施設が建てられていきました。」
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